有限会社サンエナジー

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「建築設備工事、施工管理のミニ知識」の掲載を始めます。

建物を建てるという大きな買い物をされる、発注者(施主様)の不安を解消させる為の、参考にして頂ければと思い、施工管理のミニ知識をコラム形式で連載をしていきます。 第1回目のテーマとして、「コンストラクションマネジメント」て、何? の疑問にお答えします。

No.1「コンストラクションマネジメント」て、何?

2015.05.27

Construction(建築工事)を実行する際には、誰しもが専門業者に発注しますが、その流れはつぎのようなものです。

  1. まず、発注者(施主様)は、造りたい建物のイメージを形にしてもらう為に建物の設計を建築設計事務所に依頼します。
  2. 次に、実際に工事をしてくれる、施工会社に工事を依頼します。
  3. 建築工事を進めるに際して、設計図通りに施工されているかの確認や、工事が進むと見えて来る、設計図には表せない、細かな部分の変更調整が必要になります。 そこで建築の専門家の設計事務所に、発注者(施主様)の代理人として、工事の施工の監理を依頼します。これが「施工監理」です。通常は、建物を建てる際に、発注者(施主様)が、直接打合せをしたりして、把握できるのはここまでです。
  4. 実施工は、工事施工業者の現場施工管理者(現場監督)の管理・指示で進められます。これが「施工管理」で、発注者(施主様)から見えない領域になります。

建築工事の品質は、実施工の工事会社の「施工管理」の「良し」、「悪し」で、左右されます。よく聞く、欠陥住宅の原因は、この「施工管理」の技術不足が、起因しています。 「欠陥住宅は、悪徳業者が施工したからだ」と言われますが、私が知る限りでは、実施工をしている職人さんは、プライドをもって誠実に仕事をしています。「悪徳業者ではありません。」ただ、職人さんに作業指示をだす、施工管理者(現場監督員)が、知識不足で間違った指示をだしてしまうケースが多々あります。建物の欠陥は、「知識不足・経験不足」で、気付かないで、施工してしまったが、本当の処ではないでしょうか。

ホームページの本文で触れましたが、「かんり」には二つあります。設計事務所が行う「監理」と、施工業者が行う「管理」です。設計事務所の方は、「管理」は専門外です。「専門外とは、見ても気付けない」と言う事です。現場の不具合に気付くには、専門の「施工管理者」が必要です。こうした状況を改善する為に、アメリカで、生まれた手法が「コンストラクションマネジメント」です。

発注者(施主様)の、「現場施工管理」の代理人として、「設計監理者」と、「施工会社」の間に、発注者直属の「施工管理者」を置き、建築工事の現場を把握し、「実施工を管理する」手法です。

「コンストラクションマネジメント」とは、ただ単に検査・チェックをする事ではありません。 施工を管理する手法をアドバイスし、現場の施工管理もサポートします。建築工事は、建物本体を造る「建築」と、配管ダクトなどの機械系「設備」と、電気工事をする「電気」の3業種に別れ、別々の専門工事会社が行います。その為、「管理」にはそれぞれの専門技術者が必要です。

弊社は「設備」の施工管理を担当しています。